11月7日、鈴木藤助日記を読む会がありました。
先日のシンポジウムの話から、明治維新の評価の話題に及びました。
明治維新100年の頃、明治維新の変革の主体は誰だったか。維新の英雄か、又は民衆こそ主体だったのかの議論を戦わす時代がありました。
明治維新150年の今、明治維新は変革だったのか。
「パクス・トクガワーナ」の基礎の上に築かれた明治維新であるなら、260年戦争のなかった徳川政権を再評価してもよいのではないかという歴史学の流れがあるそうです。英雄ではない庶民の記録、庶民の営みの積み重ねの中にその答えを探す研究が、日記史料の研究といえるでしょう。
明治6年10月14日より10月16日までの日記を読みました。
この時期、隣村である平村に住む職人が来てカゴ作りが行われています。3人で4日間も作業しています。どんなカゴができたのでしょう。
16日の日記をみると、榎木戸の芝居へ女たちが出かけ、夜遅く帰ってきた様です。榎木戸とは登戸から生田へ向かう途中にある地名で、枡形城の入口=木戸に榎があったことから付けられた地名だそうです。昔は賑やかな場所だったとのこと。芝居小屋が立つほどの所だったのですね。
◆ 次回 12月19日(火)10時より
◆ 次々回 1月22日(月)10時より
登戸宿・北向地蔵と馬頭観音