「鈴木藤助日記」を読もう

   鈴木藤助日記を読む会に参加しませんか?

2019年5月の鈴木藤助日記を読む会

5月27日(月)、鈴木藤助日記を読む会が開かれました。

井上攻先生のお話。
先生は5月の連休に、東日本大震災で被害を受けた三陸海岸を訪問されました。震災直後に訪れた場所の再訪とのこと。仙台から海岸線を北上して田老町まで、震災遺構を中心に石巻の廻船問屋や鯨と海の科学館などを見学。震災直後はほぼタクシーでの移動でしたが、今回は公共交通機関が復旧していたそうです。震災からの復興は、大きな資本が入った所とそうでない所の格差を感じたと話してくださいました。

「鈴木藤助日記」は、明治7年2月24日より3月4日までの記事を読みました。
2月25日、藤助の妻であるおよしが、台の善右衛門家へ初着を持っていきます。3月3日、台のおえいが産後初めて藤助家を訪れ、善右衛門が宮参りの赤飯を持ってきました。おえいは大丸村の出身ですが、藤助家の養女となり善右衛門家へ嫁いでいます。つまり、おえいは藤助の娘同様で、両家は親戚としてお付き合いをしています。
3月1日、稲荷様の掃除をして、2日、藤助家に稲荷講の講中が集まりました。講中に蕎麦を打って振る舞ったようです。稲荷講の集まりは、夜まで続いたとあります。井上先生によると、稲荷講は春と秋の2回あり、農村では春の集まりが農業の開始を意味するとのこと。また、江戸の商人たちの稲荷講は、商売繁盛を祈願する信仰だったそうです。藤助家も商売をする家なので、商売人らしい集まりだったのかもしれません。


◆ 次回  6月10日(月)10時より
◆ 次々回 7月29日(月)10時より

 

f:id:chidorikomonjyo:20190531165545j:plain

 

chidorikomonjyo.hatenablog.com