「鈴木藤助日記」を読もう

   鈴木藤助日記を読む会に参加しませんか?

2019年9月の鈴木藤助日記を読む会

9月2日(月)、鈴木藤助日記を読む会が開かれました。

井上攻先生からのお話。
この夏に井上先生は、NHK学園の古文書講座の講師をされました。
1時間半の講座を3回、1日だけ務めたとのこと。受講生は3日間の集中講座を受けるのだそうです。関東周辺の方々かと思いきや、遠方から泊りがけで来る方もいて、皆さん熱意をもって古文書に取り組んでいたそうです。

「鈴木藤助日記」は、明治7年4月1日より4月15日までの記事を読みました。
4月6日、丸太魚を2本もらったとあり、同11日にも丸太魚を1本もらっています。丸太魚とは、似鯉(にごい)のことではないかと議論になりました。コイ科の淡水魚で、コイに似ているが、体形はコイより細く、体高はコイより低い。体が円柱状に近いので、丸太魚と呼ばれるのでしょう。藤助日記にはよく登場する魚です。
4月7日、蔵のことで大金が動いています。藤助家が持っている大丸の醤油蔵を売るのでしょうか?この大金は「円」で記されていますが、9日の給金の話では「両」が使われています。つまりこの時期の日記には、貨幣単位として「両」と「円」の両方が表記されています。
明治政府は1両を1円と定めて、新貨幣への移行を進めました。江戸から明治への移行期の様子を、日記の記事から垣間見ることができます。


◆ 次回  10月29日(火)10時より
◆ 次々回  11月26日(火)10時より

 

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