「鈴木藤助日記」を読もう

   鈴木藤助日記を読む会に参加しませんか?

2020年2月の鈴木藤助日記を読む会

2月17日(月)、鈴木藤助日記を読む会が開かれました。

井上攻先生のお話。
先週先生は滋賀県を訪問されたそうで、長浜から竹生島へ行かれたとのこと。長浜は、北国街道の宿場町であり琵琶湖水運の要衝として発展しました。長浜曳山祭は日本三大山車祭の一つであり、大きな山車は長浜衆の富の象徴です。船の商売をしている人はお金の使い方が違うと、井上先生は感じるそうです。
転じて鈴木藤助の住む長尾村をみると、多摩川の舟で物資を運んでいたことがわかります。藤助自身も川舟を持ち、海船を持っていたこともありました。現在の多摩川では考えられませんが、当時の輸送手段として川舟は、大きな富をもたらしたのではないか、川の水運を見直す必要があると井上先生は話されました。

「鈴木藤助日記」は、明治7年5月16日より5月31日までの記事を読みました。

16日から22日まで、僧侶である茂道が茶のこしらえに来ています。茶の葉を摘んでから加工するまでの製茶作業は、ある程度の技術が必要です。製茶の技術者であった茂道が、その技を教えている様子です。20日には、溝ノ口へ茶相場を聞きに行くとあり、藤助家でも本格的にお茶を出荷しようとしているのでしょうか。明治期日本の重要な輸出品となるお茶作りが、広がっていく過程を見ることができます。
28日、学校検査があるとの知らせがきました。明治初期に新しくできた学校が整えられていく様子が窺えます。


◆  新型コロナウィルスの感染拡大防止のためしばらくの間例会を中止します

  次回は2020年9月に予定しております

  日にちが決まり次第ご連絡致します

 

 

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