横浜市歴史博物館では、平成28年度横浜市指定・登録文化財展「文化財展」が開催されます。鈴木藤助日記を読む会の講師・井上攻先生が担当される展示です。
神奈川県下最古の仏像といわれる銅造如来坐像を始め、平成28年度に指定された国の国宝・重要文化財と横浜市の指定文化財、また過去に指定された文化財を紹介します。
開催日 2016年12月10日(土)より2017年1月9日(月・祝)
うち休館日は12月12日・19日・26日、12月28日~1月4日
開館時間 9:00~17:00 観覧無料
11月22日(火)10時より集まりがありました。
鈴木藤助日記の明治6年7月25日より31日の日記を読みました。
この時期蟹ヶ谷(川崎市高津区)の臼彫り職人が何度も藤助家を訪れ、臼を彫る仕事をしています。この臼は木の臼か石の臼かで話し合いになりましたが、石の臼ではないかということで落ち着きました。
また学校をつくるために村の人たちが寄合を開き、出資金を増やす話し合いをする記事があります。日本の近代学校教育の始まりの様子が見て取れるところです。
藤助は下河原権六から九年酒を貰う記述があります。9年も経った日本酒は酸っぱくなってしまうのではと思いますが、江戸時代「9年寝かせた清酒で、上等な新酒の3倍くらいの値段」の熟成酒があったそうです。
藤助家の養子であった福三郎が、この時期その縁を解消しています。福三郎が養子に来た時期を調べてみると、明治元年12月10日、明治2年2月21日などにその記事があります。福三郎を貰い請けるお祝いをしたり、福三郎の持参金300両であることがわかります。明治2年から明治6年まで4年余りの縁組でした。
◆次回の集まりは12月14日9時30分より
深沢山・八王子神社
幕末維新の川崎の庶民の暮らしに触れてみませんか・・・
「鈴木藤助日記を読む会」へのお誘い
私たち「鈴木藤助日記を読む会」は、橘樹郡長尾村(現川崎市宮前区)の住人鈴木藤助が記した嘉永6年から明治22年までの日記、「鈴木藤助日記」を読んでいます。
鈴木藤助は醤油造りや質屋渡世を営み、村内では百姓代や年寄の村役人を勤める有力者でした。藤助が日記を書き始めたのは、黒船が来航して世間が騒然としている時期です。幕末維新期の変化の激しい時代に、日々の生活、天候や地震、巷の風説や事件など多岐に渡る事柄を書き留めています。
この会は、井上攻先生が37年間続けてこられた後、神奈川県立歴史博物館の寺西明子先生に引き継がれました。
月に一回の例会で「鈴木藤助日記」を読んでいますが、古文書を読むだけでなく、日記の内容に関連する様々な話題から歴史学会の最近の情報まで、先生が提供してくださるお話も興味深く、時には会員が意見を述べる場になることもあります。
古文書に興味のある方、歴史が好きな方は、ぜひ一度「鈴木藤助日記を読む会」をのぞいてみてください。会員一同お待ちしております。
場所 てくのかわさき 第4研修室 (川崎市高津区・溝の口駅徒歩5分)
日時 2024年4月22日(月)長尾村散策予定
2024年5月13日(月)10時より
2024年6月10日(月)10時より
月1回開催 1時間半くらい(8月は休み)
*日にちは先生のご都合により決めます
会費 月額1000円
(初めての方は無料で体験していただけます)
連絡先 神谷までご連絡ください y.kamiya@ozzio.jp
千葉県富津市・石切り場跡