37年間鈴木藤助日記を読む会を続けてこられて、昨年5月に退任された井上攻先生のご著書の紹介です。
この度、野の花出版社より井上攻先生の40年にわたる研究者人生の集大成とも言うべき研究書『近世の村・地域と運営主体 ―相給・入寺・文字文化―』が刊行されました。長い間先生の講義を受けてきた者にとっても、聞きなじみのある言葉が散りばめられています。特に、鈴木藤助日記に直接かかわる目次をご紹介します。
第13章 幕末維新期の農村日記活用
はじめに
1 生活史料としての日記
2 日常記述の分析
3 非日常記述の分析
おわりに―明治期の変化と不変化
補論6 19世紀の神奈川湊と塩の流通
はじめに
1 全国的流通構造と神奈川湊
2 赤穂と撫養の廻船と神奈川商人
3 神奈川湊からの塩の流通
4 多摩川舟運と神奈川湊
おわりに
同書は、オンデマンド版でAmazonでも取り扱われています。
近世の村・地域と運営主体―相給・入寺・文字文化― | 井上攻 |本 | 通販 | Amazon
井上先生のご著書を通して、鈴木藤助日記に関わりながら歴史学の一端に触れていたいと改めて感じました。