鈴木藤助日記を読む会が4月3日溝ノ口のちどりでありました。
明治6年8月25日より9月5日までの日記を読みました。
前回と同じく藤助家ではよく蕎麦を食べています。
8月26日 向店から蕎麦来る
28日 蕎麦を打って向店・古着店を呼ぶ
29日 向店に蕎麦に呼ばれる
9月1日 古着店に棚卸勘定仕舞のため蕎麦の馳走になる
こう書き抜いてみると、蕎麦は向店・古着店・藤助家の万三店(よろずさんだな)で呼んだり呼ばれたりしていることが分かります。
また9月1日の棚卸終了以降、蕎麦の記事がないことにも気づきました。
蕎麦に呼んだり呼ばれたりしていたのは、棚卸の仕事を向店・古着店・藤助家の3軒で行っていたからと推測できます。
今回も蕎麦談義には事欠きません。関西人から見ると、東京は蕎麦屋がとても多く、蕎麦つゆが濃過ぎるし、蕎麦湯を飲む習慣が奇異に感じるのだそうです。なるほど面白い。関東の食文化の個性を確認する興味深い事例ですね。
この時期、留五郎は布田に出かけて帰ってきません。藤助は人を呼びにやったりして気が気ではない様子。いつの時代も「親の心子知らず」でしょうか。
◆次回 5月15日(月)10時より
◆次々回 6月12日(月)10時より
桜が咲き始めました
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