「鈴木藤助日記」を読もう

   鈴木藤助日記を読む会に参加しませんか?

2022年9月の鈴木藤助日記を読む会

9月12日(月)鈴木藤助日記を読む会が開かれました。

 

神奈川県立歴史博物館の寺西明子先生のお話。

神奈川県立歴史博物館では、『幕末期地方藩士による江戸在勤日記の基礎的研究』という研究成果報告書が発行されました。

庄内藩の上級武士である酒井造酒助が、元治元年から約1年間の江戸在勤の様子を、国元の家族へ知らせるために記した日記や書簡を翻刻したものです。幕末期庄内藩の動向、江戸市中取締、江戸在勤中の生活実態など各方面の研究に役立つと思われます。また、挿入された挿絵が愛らしく、魅力のひとつとなっています。研究成果の報告として、来年3月頃に展示を予定しているとのこと。

 

「鈴木藤助日記」は、嘉永6年(1853年)6月12日より6月14日までの記事を読みました。

6月3日に来航したペリー艦隊は、6月6日江戸湾内に測量艇侵入、6月9日久里浜上陸、6月12日退去しています。

武州橘樹郡長尾村の鈴木藤助の周辺でも、ペリー来航の情報が飛び交っており、6月12日の記事には、老中牧野備前守より出された御触が写し取られています。もしペリー船が江戸湾に入ってきた時は、火消役の早半鐘にて情報を伝えるよう指示する内容です。当時の緊迫した空気を感じることができます。

6月14日には、品川妙国寺の記事があります。妙国寺では安産祈願をおこなっていたのでしょう。出産後に腹帯を返す時には別の新しい腹帯を添えること、その時の御礼金の慣習などが書き留められています。

 

  • 次回     10月31日(月)10時より
  • 次々回    11月14日(月)10時より
  • その次    12月12日(月)10時より

 

 

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