5月22日(月)鈴木藤助日記を読む会が開かれました。
神奈川県立歴史博物館の寺西明子先生のお話。
神奈川県立歴史博物館では、特別展「あこがれの祥啓-啓書記の幻影と実像」(6月18日まで)が開催されています。
祥啓とは室町期の鎌倉建長寺の画僧で、その水墨画は巨匠雪舟と並び称されるほど有名だったそうです。そのため後の時代になっても、祥啓の作風を真似た絵が多く存在するとのこと。祥啓にあこがれた絵師、大名、数寄者たちの歴史を明らかにします。
「鈴木藤助日記」は、嘉永6年(1853年)7月15日より7月19日までの記事を読みました。
この頃、漸く雨が降ったのにもかかわらず田畑は乾き気味です。7月16日には、奥州仙台で稲の植付けが日照りのためいつもの通りできないという情報が入ってきました。米相場に関わる情報に敏感な藤助です。
7月19日、藤助は滞在先の江戸にて得た情報を書き記しています。幕府より出された町触れらしき内容で、南北小口年番名主4名の名前が記されています。ペリー来航直後の世の中の様子を感じることができる記事です。
- 次回 6月19日(月)10時より
- 次々回 7月10日(月)10時より
- その次 8月はお休み
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