11月8日(月)、鈴木藤助日記を読む会が開かれました。
井上攻先生のお話。
古文書を読む会として1985年に発足したこの会は、井上先生が27歳から36年続いており、そのうちの30年ほど「鈴木藤助日記」を読んでいます。
この間、「鈴木藤助日記」は鈴木藤助日記研究会により、翻刻され製本されました。
昨年、鈴木藤助のご子孫が受け継いでこられた「日記」は、神奈川県立歴史博物館に寄贈され、更に歴史資料として活用されることが期待されています。
「鈴木藤助日記」は、明治8年5月14日より5月20日までの記事を読みました。
5月16日、藤助の妻のおよしと孫のおあいが三ヶ島の目医者へ行き、10日後に帰宅しています。会員さんの調べによると、武蔵国入間郡三ヶ島村(現埼玉県所沢市)に目医者として代々著名な医師がいたそうです。代々のうち鈴木一貫は、天明6(1789)年家督を継ぐと、眼科をはじめ諸病の治療にあたり、貧民救済にも力を尽くしたといわれています。また、代々白内障の手術が巧みであったとのこと。このことから、およしの白内障手術に孫のおあいが付き添ったのかもしれないと想像しました。
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