「鈴木藤助日記」を読もう

   鈴木藤助日記を読む会に参加しませんか?

2022年2月の鈴木藤助日記を読む会

2月21日(月)鈴木藤助日記を読む会が開かれました。

 

井上攻先生のお話。

NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が始まりました。鎌倉武士は「武士の理想」であるとされる概念は、江戸時代に儒教思想が入ってきてから作られたイメージであり、リアルな鎌倉武士はもっと冷徹であったと考えられます。しかしリアルだけを追求すると味もそっけもなくなってしまう。歴史においての「イメージとリアル」は永遠のテーマです。

古文書学の大家である佐藤進一氏によると、歴史知識を構築するための素材を史料と呼ぶが、史料には大きくわけて「精神的遺物」と「物質的遺物」がある。前者には、言語・風俗・習慣・思想などがあり、後者には遺物と文献があるとのこと。伝承や神話なども史料に入るとは、イメージの世界が広がります。

 

「鈴木藤助日記」は、明治8年5月30日より6月5日までの記事を読みました。

6月1日、長尾村の妙楽寺で寄合がありました。地域の学校である化育舎を建てる費用の相談です。費用が多分にかかるので200両取の無尽をつくることが決まりました。今でいうクラウドファンディングですね。

この時期の明治政府は財政基盤が弱く、学校の建設費などは地域の人たちの資金協力を得なければなりませんでした。

 

  • 次回  3月14日(月)10時より
  • 次々回 4月11日(月)10時より
  • その次 5月16日(月)10時より

 

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